2008年5月1日木曜日

ウテメリン

里帰り後、妻がお腹に頻繁な張りと痛みを感じる。妊婦検診の結果、張りを押さえる「ウテメリン」という薬を処方される。以後、頻繁な強い張りはおさまった模様。幸い、副作用は感じられておらず、穏やかに過ごしている。


ウテメリン

  • 概要:子宮の筋肉に働きかけ、その収縮を抑える。お腹の張りや腹痛、出血、流・早産の危険がある時に使用する。飲み薬は比較的軽い症状の際に用いる。緊急性の高い場合は、入院に伴い、点滴薬として使用。

  • 用法:通常、一回一錠(5mg)1日3回程度を食後に経口服用。症状により適宜増減。

  • 注意点:心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能亢進症では使用できない。悪化の恐れがあるため。また、妊娠16週未満でも投与できない。投与にともない安静を必要とする。

  • 副作用:経口服用の場合、副作用は少ない方だが、薬の量が多い場合、動悸がしやすい。重い副作用として、手足のしびれ、けいれん、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿、高血糖、のどの痛み、皮下出血、低カリウム血症、新生児腸閉塞など。


以下、担当医に電話で質問。

朝・昼・晩・就寝前の4回服用とされたが、多すぎないのか?
→上限は6錠としており、多すぎるわけではない。現在の状況から適切な量だと判断する。

ウテメリンよりも副作用の軽い薬ではダメなのか?
→12〜15週で処方する薬はあるが、32週の現段階では効果が期待できない。また、若干だが子宮口が開いていたため、ウテメリンを選択した。

ウテメリンは、日本でしか認可されていない薬と聞いたが、安全性や効果に関して問題は無いのか?
→欧米では、妊娠期間を延ばすのではなく、早く産んでしまうことを良しとしている。また、ウテメリンの妊娠期間延長の効果が疑問視されている場合もあり、結果として認可していない。日本では、安全なお産のために37週までは妊娠期間を維持することを良しとしており、さらにウテメリンでの延長に効果を認めているため、広く使用されている。安全性については、副作用があるものの、催奇形性の心配は無い。

検査結果によって、切迫早産と判断された場合の以後の対応は?
→入院、ウテメリンの点滴投与、トイレ・洗顔のみの安静。

母乳育児を希望しているが、ウテメリンによって阻害されることはないか?
→薬は排出されるので、母乳育児には影響は無い。

以上。

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