2011年11月28日月曜日

【坂本式】IAワークショップ(東京)のメモ

Webサイト制作における情報設計をテーマのワークショップに参加。
その時のメモ。講師は坂本貴史さん。

スライドはこちらで公開。
http://www.slideshare.net/bookslope/aquent-ia-workshop-osaka-20111123


▼IAの役割・UXとは何か

情報デザインと情報アーキテクチャは密接しているがイコールではない。
情報デザイン → わかりやすさをデザインする
情報アーキテクチャ → 探しやすさをデザインする
それぞれに専門的なスキルやプロセスが要求される。
最近ではPervasiveがキーワード。あらゆる場所・状況での利用(クロスチャネル)を考えた情報設計のこと。ユビキタスとも言い換えられる。言語、デバイスだけでなく、利用シーン、アクセスしている場所なども想定する。

Webサイトというプロダクトではなく、周囲を取り巻く様々な環境に応じて、どのように利用されていくかを考える。
誰に対して(ユーザー)何を(コンテンツ)どのようにして(コンテキスト)提供するのか。


▼IAの取るプロセス、ツール紹介

抽象的な概念を、物理的な表現に近づけて行くのがWebの情報設計プロセス。
・サイトストラクチャを実際のディレクトリマップにする。
・ワイヤーフレームにアノテーション(インタラクションデザインの領域)を付加する。
・コンセプトを考える。(ブランドプレゼンス/コンテンツソース/アプリケーション/マーケティングキャンペーン)
・タスクを分解する。画面設計→「エリア定義/ホーム設計/レイアウトパターン作成」など。
・どのようにIAを適用するか。「コンテクスチャル・ナビゲーション」
・アクセス分析から考える→「探し方/レコメンドのしくみ/検索ランキング」など。


▼UXについて

Webサイトに来る前から再訪問までを、行動モデルにあわせて考える。
ユーザーのニーズを第一に考える。


▼ワークショップ01

サイトストラクチャを考える
・階層分類型 --- 構造がシンプル。小規模サイト。
・ファセット分類型 --- タグでの分類。ユニクロ等の大規模なECサイト。
・Web型 --- ウィキペディアなど。各ページが並列。
・ハブ&スポーク型 --- mixiなど。中心ページを基点に移動。
・直線型 --- 新規登録フォームなど。直線的。


▼ワークショップ02

ユーザーの体験を設計する。スタバを例に。
何を必要とされているかを想像する。

▽ニーズ
・[滞在時] 長時間滞在できる → 席数を増やす
・[滞在時] パソコンが使える → 電源を用意する
・[来店時] 子供と入れる   → 子供向けメニューを用意する
・[支払時] 支払いが手早くできる → カードでの決済


▼ワークショップ03

本イベントについてのニーズや必要情報を整理する。
グループを組み、前日/当日/後日を分担。(私は前日担当)

▽前日
・内容を知りたい
・講師の評判を知りたい
・日時/場所/費用を知りたい
・予約したい
・他の参加者はどんな人か知りたい

▽当日

・日時/アクセスを上部に。スマートフォンでのアクセスも想定。

▽後日

・スライドを上部に。フォローアップが主体。
・参加できなかった人も見れるように。
・メルマガ登録。


▼ワークショップ04

ニーズに対応する必要なコンテンツ名および機能名を考える

▽前日
・内容を知りたい → 概要文/タイムスケジュール/実施内容/対象/事前知識
・講師の評判を知りたい →過去の実績・講演/著書/所属/Twitter/Facebook
・日時/場所/費用を知りたい → 地図/決済方法/スケジュール
・予約したい → 申込ページ
・他の参加者はどんな人か知りたい → Twitter/Facebook


▼ワークショップ05

ここまで考えてきたコンテンツで画面を設計する。



03と04で自分が細分化している情報は、自分としてニーズを高く持っているコンテンツ。
ニーズと設計内容に過不足がないかをチェックする。
前・当・後日の、それぞれのどの時点なのかも考える。

・上下・左右で優先順位を考える。ただしビジュアルデザインも加味した場合は逆転もアリ。
・サイトの情報構造と使い方は別。使い方を考えながら情報構造を考えよう。
・目的・ニーズからのスタートをいつも意識する。

以上。

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