2007年3月2日金曜日

東京都の「賃貸住宅紛争防止条例」と因業大家

ショックなニュースです。
引越準備を進めていた物件への転居が難しい状況となってしまいました。微妙にニュアンスは違うかもしれないけど、だいたいは次のような理由。

賃貸住宅の契約時には、東京都の定める「賃貸住宅紛争防止条例」に基づき、退去時の復旧における双方の負担に関しての詳細を取り決めておくということがあるそうです。今回は、オーナーがその取り決め(というかその条例)に納得できないとして、敷金の返却無し(もしくはそれに類する)という契約を求めているとのこと。

つまり「オーナーとしては、契約終了時のメンテナンスで自腹をなるべく割きたくないので、そんな条例にはしばられずに入居者と契約して敷金を搾り取ってやりたい」ということですな。

この条例は東京都のみのものらしいので、西日本在住のオーナーには納得できないのでしょう。この条例に従わないということで、私が交渉をお願いしている不動産業者は、この物件を「貸し止め」扱いにしてしまいました。よって、オーナーが首を縦にふらない限り、誰も入居できないのです。

条例に従わない物件でも不動産業者が扱うことはできます。その場合は、契約書に特約を盛り込み「敷金は返却しないものとする」みたいな一文をつけて契約するそうです。ひどい場合は、契約してからその一文に気づく場合もあるとのこと。

以上により、物件探しが一旦白紙に戻ってしまった次第です。取りあえず予約した引越屋は、状況がわかるまで保留としました。

引き続き、本物件の状況を見守りつつ、物件探しを再開する予定ですが、3月中に引っ越せるかどうかも、ぜんぜん目処が立たない状況です。

腹立たしいのは2月に内見で使った時間が無駄になったこと。ほんとにムカつくなあ。

2 件のコメント:

dxy さんのコメント...

紛争防止条例が紛争の元になっているような気が微妙にしますが、それはさておき、なかなかやっかいですねぇ。
法律は素人未満なんですが、民事訴訟にでももっていかないかぎり「貸し止め」で膠着状態なんでしょうか。不思議。
オーナは西日本在住だそうだけど、東京の物件なんだから都条例が適用されるんだよね?
賃貸のリスク。ひとごとではない。。。

kemi さんのコメント...

都内の物件ですから条例は当然適用されるとのこと。
契約書はちゃんと読まないと危険だよねー。