2006年11月22日水曜日

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物


食品会社の元トップセールスマンが、食品加工の裏側を明らかにします。「白い粉」から豚骨スープができてしまう。そんな序章からグイグイと引き込まれてしまいました。スーパーやコンビニで売られている食品がいかに添加物だらけであるか、低級タラコが美味しそうな高級品に変貌する加工過程など、私たちの目の届かないところでいかに安く、安易に食品が作られているのかがわかります。



この本を読んだ後は、何か食べる(買う)時に必ず原材料表示を意識するようになりました。神経質な人だとスーパーで買い物できなくなってしまうかもしれませんね。ただし、この本は添加物の危険性を警告しつつ、それらを完全に否定するのではなく、添加物のメリットについても言及しています。確かに便利ですから。




食品の裏側を見てください。台所にない名前が書いてあったら、それは添加物です。
安部 司 『食品の裏側―みんな大好きな食品添加物』




最後まで読むと、食品業界の内情はよくわかるのですが、消費者がどのように対応していけば良いのかという部分に関しては、ちょっと弱いように思いました。でも消費者の無関心さが添加物の氾濫を生み出していることを訴え、自分たちが口にしているものを常に意識していこうと呼びかけには賛同できました。

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